協和コーポレーション学生コンペ2025

審査結果

選考結果について

COMPETITION RESULTS

この度は「協和コーポレーション学生コンペ2025」にご応募いただき、誠にありがとうございました。
予想を上回る大変多くの方々にご関心をお寄せいただき、創造性豊かな素晴らしい作品をご応募いただけたこと、心より感謝申し上げます。
厳正なる選考の結果、最優秀賞(1点)、優秀賞(1点)、佳作(4点)が決定いたしました。
受賞作品につきましては、以下にご紹介いたします。

全体講評

REVIEW

株式会社協和コーポレーション

当社にとって、学生コンペは初めての試みでした。学生の柔軟で幅広いアイデアに触れようと、敢えて条件を少なくしたため、どのような作品が集まるか、楽しみにしていました。そのような期待に応えるように、多くの学生から作品を提出していただき、嬉しく思います。応募者の皆様に、心より御礼申し上げます。

テーマは「10年後の新たな住まい」といたしました。日本は少子高齢化や社会保障の縮小など、様々な社会課題を抱えています。このような中でも、情報通信技術は急速に発展し、私たちの生活は豊かで便利になっています。では、10年後の日本はどのように変わるのでしょうか。そして、理想の住まいはどのようなものでしょうか。今回のテーマは、そのような思いから決まりました。

目まぐるしく変化する現代では、10年後を正確に想像することはできません。それでも、学生の皆様はそれぞれ考えを重ね、あるべき住まいを当社に提案してくれました。作品の中には、斬新なアイデアも複数あり、当社も学ばせていただきました。

学生の皆様の日々の努力が表れた作品は素晴らしいものばかりで、入賞作品を選ぶことは容易でありませんでした。どの作品からも、情報通信技術ではなく、建築的工夫で人との繋がりを生み、社会課題を解決しようという意識を感じました。これからも、人との繋がり、そして、課題に向き合う姿勢を大切にしていただきたいと思います。

合同会社ジンバルワークス 井村審査委員

本コンペでは敷地や家族構成といった諸条件に関しては応募者の自由設定であり、唯一「10年後の新たな住まい」という時間の設定のみがテーマでありました。たった数年後でも無く、遠い未来でも無い「10年後」という単位が家造りにおいてどれぐらいの想像の幅を持たせるのか?、20~25歳前後であろう応募者にとっての10年後のリアリティとはどういった物なのか?学生ならではの発想を求めるコンペでした。

集まった作品で描かれた魅力の多くは「交流、共有、場所生から得られる土着的な物、デジタルデトックス」といった建築を考える上で普遍的・現在進行系であるテーマから「物価高・貧富の差・未婚者の増加」といったの社会的背景をテーマにした物など多岐に渡りました。

そんな応募作品全体から感じたのは、「今」ある問題点に敏感に反応しつつも「10年後」という単位はそれほどドラスティックな変化をもたらす物では無いという判断、あるいはリアリティのある範囲での発想を好む傾向や肌感覚でした。その中でも入賞作品は特に「10年後」を単純に点としてとらえるのでは無く「現在から10年後までの期間」として向き合い、そこに住まいを丁寧に落とし込もうとする姿勢は興味深く、可能性を感じられるコンペとなりました。

受賞作品紹介

最優秀賞

家(マチ)を住みこなす―10年後の地方都市を見据えたまちごと共生すまいのモデル―

名古屋大学大学院
環境学研究科 都市環境学専攻

佐藤 祐月さん

名城大学
理工学部 建築学科

佐藤 碧巴さん

作品講評

株式会社協和コーポレーション

町というパブリックに、食事や趣味といったプライベートが散らばったこの作品。
プライベートとパブリックを上手く融合させることで、2つの境界を少しずつ溶かし、地域とゆるく繋がる生活は、新しい住まい方としての提案となっている。この境界を溶かす考えは、建物にも表れており、シェアリビング×シェアオフィスでは、建物内を吹抜けで、内と外を階段で緩やかに繋いでいる。シェアキッチン×賃貸住宅では、道路に面したテラスが居住者の趣味空間となり、マチに彩りを与えている。また、「家守」や「みのコイン」など、家(マチ)を運営するソフト面まで考えられている点も評価したい。

合同会社ジンバルワークス 井村審査委員

10年後の地方都市において人々の生活の「属し方・かかわり方」をまち全体で補完し合うような、ある意味生き方に関わる提案でもある作品。建築的操作は「物理的なずらし」と「機能的な重なり」といった2つの作業に絞りつつも従来の一軒家が解体され「ゆるいつながり」への可能性を作り出す9つの拠点を提案している。
それぞれは見慣れたスケール感・小さな風景の変化ではあるが、「家とまち」の関係性を敢えてゆっくりと変化させようとする視点・デザインへの落とし込みを評価したい。

優秀賞

道と暮らす

日本福祉大学
健康科学部 福祉工学科 建築バリアフリー専修

植木 葵衣さん

梅景 隆綺さん

作品講評

株式会社協和コーポレーション

かつては人との交流という役割もあった亀崎の路地「せこみち」を、地域交流の減少という社会課題の解決に提案した作品。
単に家の間に道を通すだけでは、通行のための道になってしまう恐れがあり、道にリビングやものづくりなどの役割を与え、人が留まるきっかけをつくる提案となっている。「せこみちブリッジ」にかけられた屋根は、人々を風雨から守るだけでなく、同じ屋根の下で暮らす家族のような意識を芽生えさせ、もう一度「せこみち」が交流の場となるよう様々なアイデアが詰められている点を評価したい。

合同会社ジンバルワークス 井村審査委員

半田市亀崎に迷路のように残る細い路地「せこみち」を再解釈した提案。従来の「せこみち」がコミュニティ自然誘発的な控えめな存在であった物に対して、提案では両サイドの新築戸建てを含めより強く関係性を作り出そうと挑戦している作品。新しく整然と配置されたそれらは従来の「せこみち」が持っていた裏路地感的スケールを排除してしまった感は否めないが、2層構造にしてそれぞれの階に役割を持たせている事、商空間を絡ませたあらたな関わりやアイレベルに合わせた開口部が住まいとの「気配」をデザインする等の多角的なしかけを盛り込んでいる点を評価したい。

佳作

織られた住まい

椙山女学園大学
生活科学部 生活環境デザイン学科

佐藤 美郁さん

佳作

宿泊を核に紡ぐ住まい、生み出すひとけ

愛知工業大学
工学部 建築学科

草野 恵吾さん

佳作

コレクティブに住まう―少子化問題から考える集まって住まうことの豊かさ

愛知淑徳大学
創造表現学部 創造表現学科

恒村 桃香さん

佳作

TETRIS 10 「街に繋がるコモン」

三重短期大学
生活科学部 居住環境コース

高 永旼さん